東京都中央区は新川と佃島を結ぶ斜張橋。主桁が上流に向かって緩やかにカーブした曲線橋である。中央支柱は兜をモチーフとしたという角を持ち、付近からもランドマークとしてよく見える。1993(平成5年)完成で隅田川にかかる橋としては新しい部類にはいる。歩道にも十分な幅がとられており、隅田川の他の橋と比べて、歩行者からみた圧迫感が少ないと感じた。
佃島の高層マンション群と両岸の親水デッキと併せて、たいへん近代的に整備された景観をみせている。この写真を撮りに行った日は日曜日で、橋の上をのんびり散歩する人や、橋のすぐ脇の川岸で酒宴をする人達の姿もみられ、橋を中心としたコミュニティスペースになっているように思われた。
中央橋脚の上流側には、セーヌ川と隅田川の友好河川提携を記念して贈られた「メッセンジャー」像が設置されている。ただ、川上からの視点で設置されているのか橋のバルコニーからではその後ろ姿しか見えない(なお、像の脇の説明版には、正面から見た像の絵が描かれている)。
諸元(1) |
橋長 |
210.7 m |
最大支間 |
138.1 m |
幅員 |
24.0 m |
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