相生橋 (あいおいばし 隅田川派川・東京都中央区、江東区) Back to List Back to Home

(最終更新日:2003/5/18)

 佃島を嶺にして隅田川は左右に分かれる。一方は隅田川として佃大橋、勝鬨橋をくぐって海へたどり着き、もう一方は隅田川派川として晴海運河へとつながる。相生橋は隅田川派川に架かり、佃、月島と越中島を結ぶ。橋の上から周囲を眺めると貯木場や倉庫群が間近に見え、臨海の風景である。

 現在の相生橋は近年架け換えられたものである。先代の橋は、1926(大正15)年架設で中の島をはさんで、越中島側に相生小橋(5径間の鋼桁橋)、佃側に相生大橋(7径間の鋼桁橋)と、2つの橋からなっていたという。架け替えの際に相生小橋の部分は埋め立てられたようで、相生大橋のほうを3径間連続トラスとしている。

 鋼桁橋をトラス橋に架け替えるのは珍しいことではないだろうかと思っていたら、佃側橋詰に設置された案内板によると「大正8年に市電を通すため改築した先々代の橋の姿にならいトラス橋としました。」とある。トラス橋を選択したのは、かつての橋の外観を再現(あくまで同じ形式でということだと思うが)しようという意図も含まれているようだ。

 トラス橋であるがかつてのように無骨ではない。部材の組み合わせなどが当然スマートになっている。垂直材とストラットが一体となっていてラーメン構造となっている。

 案内板の平面図(図-3)をみればよく分かるが、橋軸が支承線とが斜めになっている「斜橋」である。

 橋長149.1m、幅員36.8m、平成10年12月19日全線開通。

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図-1:橋門構

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図-2:歩道の様子

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図-3:案内板(部分)

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図-4:上部の構造

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図-5:落橋防止装置

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