日本橋川の第2橋梁。日本橋箱崎と新川を結ぶ充腹コンクリートアーチ橋。日本橋川が隅田川にそそぐ直前の、豊海橋とこの湊橋の上には高速道路の高架がないために橋上が広く感じられる。
橋詰には袖柱を利用したベンチが設置されている(左岸上流の橋詰にだけは無い)。右岸上流には公衆便所、右岸下流には植裁のなかに中央区が設置した案内板(平成2年3月)などもあり、橋詰スペースが活用されている。
橋の側面には白色と灰色のタイルが張られ、明るく近代的な外観となっている。橋脚上部には帆掛け船のレリーフが取り付けられている。案内板にあるようにかつて水路交通の要所として栄えたことに因んで、輸送に活躍した樽廻船がモチーフか。白色と灰色の分割で表した水面の上を舟が走るといった表現に感じられる。
来歴や緒元は案内板の説明を引くのが良さそうだ。それによると以下のようなことがわかる。
- 創架は1679(延宝7)年
- 橋名の由来は、江戸湊の出入口にあったところから
- 関東大震災後の復興期に再建
- 平成元年度に整備事業が行われた
橋梁の諸元 |
形式 | 三径間コンクリートアーチ橋 |
橋長 | 49.68 m |
有効幅員 | 18.0 m (車道11.0 m 歩道3.5 m×2) |
着工 | 昭和2年5月 |
竣工 | 昭和3年6月 |
総工費 | 208,000円 |
施行者 | 東京市 |
|
|