長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ大糸線。途中の南大町―信濃常盤間で高瀬川を渡る。1×コンクリート桁+8×下路式トラス+2×鋼桁の組合せで、橋長289.20m。
(a) コンクリート桁橋 上り方向(川から見て右岸側)に、短いコンクリート桁橋がある(図-3)。下流側の桁側面に「1958-5」と書かれたパネルがはめこまれている。架設年月を示していると思われる。
(b) トラス橋 もともとは九州鉄道(筑豊本線)の遠賀川橋梁に用いられていた100フィートトラス。設計はアメリカのクーパー、製作はイギリスのパテントシャフト社で1906(明治36年)製。これを1958(昭和33)年に転用したものである。(1, 2)
(c) 鋼桁橋 堰堤から橋歴板をみることが出来る。下にそれを書き写すが、塗料で埋まっていて読めない文字がある(判読不明の文字は「■」とした)。
鐵 道 省
活省重E33 達540號 横河橋梁製作所東京工場製作 昭和六年 (示■橋1479)
■ ■ L;八■製■所 ■;淺野■■所■■部 ■;淺野小倉製■所 |
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参考文献 |
(1) |
日本の近代土木遺産(2001)
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(2) |
鉄(かね)の橋百選(1994) ※穂高川橋梁の項で触れられている。
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